「びんリレーゲーム」は、「土びん」「茶びん」「花びん」などの“びん”の名前を順番に言いながら、右か左の隣の人を指さしていく高齢者向けの脳トレレクリエーションです。 言葉と指さしの動作を組み合わせることで、注意力・反応力・記憶力を楽しく刺激できます。椅子に座ったまま参加でき、特別な道具もほとんどいらないため、デイサービスや高齢者施設、ご家庭での交流の場にも取り入れやすいゲームです。
このゲームで期待できる効果
注意力・反応力のトレーニング
「右か左のどちらを指すか」「次はどの“びん”の番か」を瞬時に判断する必要があるため、注意力や反応力が自然と鍛えられます。 周りの動きや声に意識を向けることで、集中力の維持にもつながります。
記憶力・言語機能の刺激
「土びん→茶びん→花びん→…」と、決まった順番で言葉をつないでいくことで、短期記憶や言語の働きが刺激されます。 慣れてきたら「角びん」「ビールびん」などを追加することで、覚える要素が増え、脳トレとしての効果も高まります。
コミュニケーションと笑いの促進
指さしの方向を間違えたり、言葉を言い間違えたりする場面も、このゲームの“おもしろさ”の一つです。 失敗も笑いに変わり、自然と会話が増え、場の雰囲気が和やかになります。
準備物と参加人数の目安
準備物
- 椅子(参加者人数分)
- 進行役(リーダー)1名
- 必要に応じて:
- ホワイトボードや紙(「土びん・茶びん・花びん」などの順番を書いておく)
- 大きな文字のカード(視覚的な補助用)
参加人数の目安
- 4〜10人程度の少人数から、大人数まで対応可能です。
- 円形や長方形に座ると、右隣・左隣がわかりやすくなります。
- 大人数の場合は、2〜3グループに分けて同時進行しても楽しめます。
基本の遊び方(ステップ解説)
ステップ1:言葉の順番を決める
まず、使う“びん”の言葉を決めます。基本形は次の3つです。
- 土びん
- 茶びん
- 花びん
進行役が、「順番は『土びん→茶びん→花びん→土びん→…』と繰り返します」と説明し、ホワイトボードや紙に書いて見えるようにしておくと安心です。
ステップ2:座り方とスタート位置を決める
参加者に椅子に座ってもらい、円形または横一列に並んでもらいます。 スタート役(リーダー)を1人決め、その人からゲームを始めます。
ステップ3:リーダーが「土びん」と言って指さす
リーダーが「土びん」と言いながら、右か左の隣の人を指さします。 指さされた人が、次の“びん”の担当になります。
ステップ4:指さされた人が「茶びん」と言って指さす
「土びん」と指さされた人は、「茶びん」と言いながら、同じように右か左の隣の人を指さします。
ステップ5:さらに「花びん」と続ける
次に指さされた人は「花びん」と言い、また右か左の隣の人を指さします。 その後は、「土びん→茶びん→花びん→土びん→…」と順番を繰り返していきます。
ステップ6:間違えたらみんなで笑ってリスタート
順番を間違えたり、「右か左か」を迷って違う方向を指してしまったりしたら、その人のところで一旦ストップ。 「今のはおもしろかったですね!」と笑いに変えながら、同じ人からやり直したり、リーダーに戻って再スタートしたりと、柔軟に進めましょう。

難易度別アレンジ例
やさしいレベル
- 「土びん・茶びん・花びん」の3つだけで進行する。
- ホワイトボードやカードで、順番を常に見えるようにしておく。
- 指さしのスピードはゆっくり、進行役が「次は〇〇びんですよ」と声をかけながら進める。
標準レベル
- 「角びん」「ビールびん」などを追加して、4〜5種類に増やす。
- 「土びん→茶びん→花びん→角びん→ビールびん→土びん…」のように、少し長いサイクルにする。
- 慣れてきたら、進行役のヒントを減らして、参加者同士で助け合いながら進める。
チャレンジレベル
- “びん”の種類をさらに増やして、7〜10種類にする。
- 「右隣だけ」「左隣だけ」といったルールを途中で切り替える。
- タイマーを使い、「1分間で何周できるか」「間違えずに何回続けられるか」をチャレンジする。
高齢者向けの安全な工夫
椅子に座ったまま行う
全員が椅子に座った状態で行うため、立ち上がりや移動が少なく、転倒リスクが低いゲームです。 椅子の間隔は詰めすぎず、指さししやすい距離を保ちましょう。
聞こえやすさ・見えやすさへの配慮
- 声が聞こえにくい方がいる場合は、大きめの声でゆっくり話す。
- 言葉の順番をホワイトボードや大きな紙に書いておき、視覚的にも確認できるようにする。
- 必要に応じて、進行役が「次は〇〇びんですよ」とサポートする。
間違いを“失敗”にしない雰囲気づくり
このゲームは、間違いも含めて楽しむレクリエーションです。 「今の面白かったですね」「新しい“びん”が出ましたね」など、失敗を笑いに変える声かけを意識すると、安心して参加できます。
よくある質問(FAQ)
Q1:認知症の方も参加できますか?
はい、参加できます。 “びん”の種類を少なくしたり、順番を紙に書いて見えるようにしたりすることで、安心して参加しやすくなります。勝ち負けよりも、「一緒に言葉をつないで楽しむこと」を大切にするとよいでしょう。
Q2:どのくらいの時間を目安に行えばよいですか?
1回あたり5〜10分程度を目安にすると、集中力が続きやすく、疲れにくくなります。 盛り上がっているようであれば、休憩を挟みながら2〜3セット行うのもおすすめです。
Q3:準備が大変ではありませんか?
椅子と少しのスペース、そして進行役がいればすぐに始められる、とても手軽なゲームです。 事前に「使うびんの種類」と「順番」だけ決めておけば、初めての現場でもスムーズに導入できます。
まとめ|「びんリレーゲーム」で楽しく脳トレとコミュニケーションを
「びんリレーゲーム」は、言葉と指さしを組み合わせたシンプルな高齢者向け脳トレレクリエーションです。 注意力・記憶力・反応力を楽しく刺激しながら、笑いや会話が自然と生まれるのが大きな魅力です。特別な道具もほとんど必要なく、その場にいるメンバーですぐに始められます。
デイサービスや高齢者施設、ご家庭でのレクリエーションに、ぜひ「びんリレーゲーム」を取り入れてみてください。場が明るくなり、参加者同士の距離もぐっと縮まるはずです。
