はじめに:左右チェンジゲームとは?
左右チェンジゲームは、 「右手で鼻」「左手で耳」を触り、合図で左右を入れ替える、 高齢者向けの簡単な脳トレ・レクリエーションです。
イスに座ったまま行えるため、 デイサービス・特養・グループホーム・老人クラブなど、 さまざまな場面で取り入れやすいのが特徴です。
・準備がほとんどいらない ・道具なしでできる ・間違えるほど笑いが起きる ・脳トレとコミュニケーションになる
という点から、現場でも使いやすい人気のレクリエーションです。
このゲームで期待できる効果
左右チェンジゲームは、単なる遊びではなく、 次のような効果が期待できます。
- 左右の認識力アップ
- 注意力・集中力の向上
- 手指・腕の軽い運動
- 笑いによる気分転換、場の一体感づくり
「できた・できない」を競うのではなく、 「間違えても楽しい」雰囲気で行うことで、 自然と笑顔が増え、場が和みます。
準備するもの・環境
- イス(背もたれ付きがおすすめ)
- 安全に座れるスペース
- 参加者が顔を見合わせられる配置(円形・コの字など)
立つ必要はなく、
イスに座ったまま行えるのがポイントです。
基本のやり方(鼻と耳の左右チェンジ)
【1】スタートの姿勢
リーダーが、ゆっくり説明します。
- 「右手で鼻を軽く触ってください」
- 「左手で左の耳を軽く触ってください」
※「つまむ」ではなく「軽く触る」と伝えると、 力みすぎや痛みを防げます。
【2】まずは練習
リーダーが声をかけながら、ゆっくり練習します。
・「右手は鼻、左手は耳ですね」 ・「そのままキープしてみましょう」
ここでは、まだ左右の入れ替えはしません。 参加者が安心して動作を確認できる時間をとります。
【3】左右を入れ替えるルール説明
リーダーが、はっきりと伝えます。
「私が『1・2・3』と言ったら、 右手と左手の役割を入れ替えてください。
右手は耳、左手は鼻になります。」
【4】実際にやってみる
リーダー:「いきますよ。1・2・3、はい!」 参加者:右手は耳、左手は鼻にチェンジ
これを、ゆっくり数回くり返します。
【5】くり返して楽しむ
慣れてきたら、テンポを少しだけ上げたり、 「今のはバッチリでしたね」「あれ? こんがらがりましたね」など、 声かけをしながら進めると、笑いが起きやすくなります。

高齢者向けの安全な進め方のポイント
- 無理に速くしない
→「ゆっくり・はっきり」のリズムで行う - できない人がいても焦らせない
→「間違えるほど楽しいゲームです」と最初に伝える - 腕や肩が上がりにくい方には無理をさせない
→手の位置を低めに、動作を小さくしてOK - 疲れやすい方がいる場合は回数を少なめにする
「全員が完璧にできること」よりも、
「全員が安心して参加できること」を大切にします。
アレンジ①:難易度を少し上げるバージョン
基本に慣れてきたら、少しだけ変化をつけると、 さらに脳トレ効果が高まります。
例1:体の別の場所に変更
・右手:頭
・左手:肩
「1・2・3」で左右を入れ替え
例2:元に戻すパターンを追加
・1回目:「1・2・3」で左右チェンジ
・2回目:「1・2・3」で元のポーズに戻す
「今はどっちだったかな?」と、 自然に考える時間が生まれます。
アレンジ②:机タッチでさらにやさしく
顔まで手を上げるのが難しい方が多い場合は、 机を使った「左右タッチゲーム」にアレンジできます。
・右手:机の右側を軽くタッチ
・左手:机の左側を軽くタッチ
リーダーの「1・2・3」で左右を入れ替える
これなら、肩を大きく動かさずに参加でき、 負担が少ない形で同じような脳トレが行えます。
声かけ・盛り上げのコツ
「できなくても大丈夫ですよ」
「間違えるほど楽しいゲームです」
「今のは難しかったですね、もう一回ゆっくりやってみましょう」
「お見事です!」
など、安心感のある言葉を多めに使うと、 初めての方でも参加しやすくなります。
また、笑いが起きたときに、 「いいですね、その感じです!」と受け止めることで、 場の空気がさらにやわらぎます。
よくある質問(Q&A)
Q. 認知症の方でも参加できますか?
A. はい、参加できます。
動作が難しい場合は、
・片手だけにする
・スタッフが隣で一緒にやる
など、負担の少ない形に調整すると安心です。
Q. 何分くらい行うのがよいですか?
A. 目安は5〜10分程度です。
参加者の表情や疲れ具合を見ながら、短めに区切って行うと安全です。
Q. 何人くらいからできますか?
A. 1対1でも、少人数グループでも、大人数でも可能です。
ただし、大人数の場合は、前後左右のスペースを十分にとり、全員の顔が見えるような配置にすると安心です。
まとめ:簡単・安全・笑顔が生まれる脳トレゲーム
左右チェンジゲームは、
- 道具いらずで今すぐできる
- イスに座ったまま安全に行える
- 脳トレとコミュニケーションを同時に行える
- 間違えるほど笑いが起きる
という、高齢者向けレクリエーションにぴったりのゲームです。
高齢者施設のレク時間、少人数のグループ活動、 ご家庭でのコミュニケーションなど、 さまざまな場面で、ぜひ取り入れてみてください。
このページでは、 ・基本のやり方 ・安全に行うポイント ・やさしいアレンジ・少し難しいアレンジ を紹介しました。
実際の現場に合わせて、 「無理なく・楽しく・笑顔で」 アレンジしながら活用していただければ嬉しいです。
