高齢者施設やデイサービスで、 「座ったままでできるゲームがほしい」 「笑いが起きて、頭も使うレクを増やしたい」 と感じていませんか。
そんなときにおすすめなのが、2人の動きを使った脳トレレク「動作ちがいゲーム(まねっこNGゲーム)」です。 このページでは、高齢者向けに安全で分かりやすくアレンジしたルール・進行方法・声かけのコツ・アレンジ例を、現場ですぐ使える形で紹介します。
動作ちがいゲームとは?
動作ちがいゲームは、2人の代表が向かい合い、 先攻の人の動作と「ちがう動作」を後攻の人が行うゲームです。
- 先攻:頭・肩・ひざ・ほっぺなどに手を置く
- 後攻:同じ動作をしてしまったら負け
- 見ている周りの人も「ちがう、ちがう!」と盛り上がる
という、とてもシンプルなルールで、注意力・判断力・反応力を楽しく刺激できます。
このゲームのねらい・効果
● 注意力・判断力のトレーニング
「同じ動作はダメ」「ちがう動作を選ぶ」というルールが、注意力と判断力を自然に使わせます。
● 反応の切り替えを促す
つられて同じ動作をしそうになるのをこらえることで、頭の切り替えの練習になります。
● 笑いが起きやすく、場が和む
つい同じ動作をしてしまったり、迷ったりする様子が、自然な笑いにつながります。
● 座ったままでできる安全なレク
立ち上がらずにできるので、転倒リスクが少なく、幅広い方が参加しやすいです。
準備するもの
必須のもの
- 参加者(2名の代表+周りで見る人)
- リーダー(職員・ボランティアなど)
あると便利なもの
- 動作カード(「頭」「肩」「ひざ」「ほっぺ」などを書いたカード)
- イス(座ったまま行うため)
- 進行用の掛け声(「せーの」「はい、どうぞ」など)
基本の遊び方
1.代表を2名選ぶ
参加者の中から、無理なく腕を動かせる方を2名選びます。 イスに座ったままでOKです。
- Aさん:先攻
- Bさん:後攻
のように役割を決めます。
2.リーダーがルールをゆっくり説明する
- 「Aさんが先に動作をします」
- 「Bさんは、Aさんとちがう動作をしてください」
- 「同じ動作をしてしまったら負けです」
実際にリーダーと職員で見本を見せると、理解がぐっと深まります。
3.リーダーの合図で、先攻が動作をする
リーダーが「せーの」「はい、どうぞ」などの合図を出し、 先攻の人に動作をしてもらいます。
例:
- 頭に手を置く
- 肩に手を置く
- ひざに触る
- ほっぺに手を当てる
※ 高齢者向けなので、ゆっくり・大きく・分かりやすい動きを心がけます。
4.後攻は「ちがう動作」をする
先攻の動きを見て、後攻の人は別の場所に手を置くなど、ちがう動作をします。
例:
- 先攻:頭に手
- 後攻:肩に手
このとき、同じ動作をしてしまったら負けです。
5.勝敗を決めて、ペアを交代する
- 同じ動作をしてしまったら、その時点で負け
- 何回か続けて、勝ち残り方式にしてもOK
- 勝敗がついたら、次の2人に交代
周りの人にも「次やってみたい人〜?」と声をかけると、参加希望者が増えやすくなります。
高齢者向けの工夫ポイント
● 動作は3〜4種類に絞る
「頭・肩・ひざ・ほっぺ」など、覚えやすい動作に限定すると混乱しにくくなります。
● スピードはゆっくりめに
早くやりすぎると、ついていけない方が出てしまいます。 「ゆっくりで大丈夫ですよ」と声をかけながら進めましょう。
● イスに座ったままで行う
立ち上がる必要はなく、安全第一で進行します。
● 周りの人も巻き込む
「同じかな?」「ちがうかな?」と、周りの方にも聞いてみると、観客も一体となって楽しめます。
おすすめの動作例
- 頭に手を置く
- 肩に手を置く
- ひざに触る
- ほっぺに手を当てる
- 胸に手を当てる
※ 肩が上がりにくい方が多い場合は、ひざ・胸・ほっぺなど、無理のない動作を中心に選びます。
難易度の調整方法
やさしいレベル
- 動作を3種類だけにする
- リーダーが「これは頭ですよ」と言葉で補足する
- 後攻の人に、あらかじめ「どの動作にするか」カードを持ってもらう
ふつうレベル
- 動作を4〜5種類に増やす
- リーダーの合図を少しテンポよくする
- 勝ち抜き戦にして、連続で勝った人をたたえる
むずかしいレベル
- リーダーが「フェイント」を入れる(手を動かすふりだけするなど)
- 先攻・後攻を途中で入れ替える
- 「同じ動作は2回続けて使わない」ルールを追加する
進行のコツ・注意点
● 恥ずかしがる方には無理をさせない
見ているだけでもOKにして、「見学参加」も立派な参加として扱います。
● できたことをしっかりほめる
「今のはバッチリちがいましたね!」「よく見ていましたね」など、 成功したポイントを具体的にほめると、自己肯定感につながります。
● からだの状態に配慮する
肩が上がりにくい、腕が痛いなどの方には、 「ひざ」「胸」「ほっぺ」など、負担の少ない動作を選びましょう。
● ルールが分かりにくい方には、見本を何度か見せる
言葉だけでなく、実演で見せることが理解の助けになります。
アレンジ例(マンネリ防止に)
● チーム戦にする
- テーブルごとにチームを作り、代表を交代しながら対戦
- 勝った回数をホワイトボードに書いていくと盛り上がります。
● 全員で同時にチャレンジ
- 先攻役を1人だけにして、他の全員が「後攻」として参加
- 同じ動作をしてしまった人は「アウト」、最後まで残った人が優勝
● 音楽を流しながら行う
- ゆっくりめの音楽を流し、リズムに合わせて「せーの」で動作
- 雰囲気が柔らかくなり、緊張がほぐれます。
まとめ|動作ちがいゲームは、笑いと注意力を引き出すレクリエーション
動作ちがいゲームは、
- 座ったままで安全にできる
- ルールが簡単で説明しやすい
- 注意力・判断力・反応力を楽しく使える
- 見ている人も一緒に盛り上がれる
という、高齢者施設・デイサービスにとても取り入れやすいレクリエーションです。
日々のレクのバリエーションとして、また「今日は頭と体を一緒に使うゲームをしたい」という日に、 ぜひこの動作ちがいゲーム(まねっこNGゲーム)を取り入れてみてください。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. このゲームはどんな効果がありますか?
A. 注意力・判断力・反応力を自然に使うことで、脳の活性化につながります。 また、笑いや会話が生まれやすく、場の雰囲気が明るくなる効果もあります。
Q2. 何人で行うのが理想ですか?
A. 2人1組で行うゲームですが、周りの人が見て応援することで全体が盛り上がります。 10〜15人程度のグループでも十分楽しめます。
Q3. 進行のコツはありますか?
A. ・ゆっくり進める ・見本を見せる ・できたことをほめる ・笑いや声かけを大切にする ことで、安心して楽しめる雰囲気が生まれます。
