座ってできる・道具なし・名前でつながるコミュニケーション遊び
高齢者施設やデイサービスで、「簡単だけど盛り上がる」「座ったままで安全にできる」レクリエーションを探している方におすすめなのが、四拍子を使った名前呼びゲームです。 手拍子とシンプルな手の動きだけで楽しめるうえ、名前を呼び合うことでコミュニケーションが自然に生まれるのが大きな特徴です。
このゲームのねらいと効果
- コミュニケーション促進: 名前を呼び合うことで、参加者同士の距離が縮まりやすい
- 脳の活性化: リズムに合わせて動作+名前を言うことで、マルチタスクの刺激になる
- 身体機能の維持: 肩より下の範囲で腕や手を動かし、無理なく上肢を動かせる
- 自己肯定感アップ: 自分の名前を呼ばれ、応える体験が「参加している実感」につながる
- 道具なし・室内OK: 準備がほぼ不要で、少人数~大人数まで対応しやすい
基本の四拍子の動き(安全な高齢者向け)
このゲームでは、以下の4つの動作をリズムよく繰り返しながら進めていきます。
① 両手で太ももを軽くポン
強く叩く必要はありません。 「軽く触れる」「トントンと優しくタッチする」程度でOKです。
② 両手を前で軽く合わせる(手拍子)
音が出なくても問題ありません。 手のひら同士をそっと合わせるだけでも十分です。
③ 右手を軽く前に出して「チョン」
指を鳴らす代わりに、右手を小さく前に出してタッチするイメージの動作に変更します。 この③のタイミングで「自分の名前」を言います。
④ 左手を軽く前に出して「チョン」
同じく、左手を小さく前に出してタッチするイメージの動作です。 この④のタイミングで「次の人の名前」を呼びます。
※すべての動作で、手は肩より上に上げないようにします。
ゲームの流れ

ここでは、輪になって座っている参加者をイメージして説明します。 立位が難しい方がいても、全員座ったままで実施可能です。
1. 座り方と並び方
- 参加者は、円形または横一列に座ります
- 進行役(職員)は、最初だけ動作と流れを一緒にやって見せるとスムーズです
- 可能であれば、名札(大きめの文字)を胸につけると、名前が呼びやすくなります
2. リズムの取り方
声かけの例: 「せーの、 ① ポン(太もも) ② パン(手を合わせる) ③ チョン(右手+自分の名前) ④ チョン(左手+次の人の名前)」
最初はゆっくりのテンポで構いません。 慣れてきたら、少しだけテンポを上げると、ゲーム性が増して盛り上がります。
3. 名前のつなぎ方(具体例)
たとえば、Aさん・Bさん・Cさんがいる場合:
- Aさん ③右手:「Aです」 ④左手:「Bさん」
- Bさん ③右手:「Bです」 ④左手:「Cさん」
- Cさん ③右手:「Cです」 ④左手:「Aさん」
…というように、③で自分の名前、④で次の人の名前を言って、リズムをつないでいきます。
安全に楽しむためのポイント
高齢者向けレクリエーションでは、「無理をさせない」「できる範囲でOKにする」ことがとても大切です。
● 手の高さは肩より上に上げない
→ 肩や首に負担がかからないようにします。
● 座ったままでOK
→ 立位が不安定な方がいる場合は、全員座位で統一すると安心です。
● 手を上げるのが難しい方への配慮
→ 「手を軽く前に出すだけ」「指先だけ少し動かす」でも参加OKにします。
→ 口だけで名前を言う参加も「立派な参加」として認めます。
● 名札の活用
→ 大きめの文字で名前を書いた名札をつけると、呼びやすく、会話のきっかけにもなります。
● 体力・認知機能に合わせて調整
→ 4拍子が難しい場合は、「①太もも」「②手を合わせる」だけの2拍子にするなど、動作の数を減らしてもOKです。
もっと簡単にする・もっと楽しむためのアレンジ例
アレンジ①:動作を減らしてシンプルに
- ① 太ももポン
- ② 手を合わせる
- ③ 右手で自分の名前
- ④ を省略して、職員が次の人を指名する など
アレンジ②:呼び方を変える
- 「○○さん、お願いします」
- 「次は○○さんです」
- 「○○さん、どうぞ」 など、言い方を自由にしても楽しいです。
アレンジ③:季節や行事に合わせた声かけ
- 敬老の日: 「○○さん、いつもありがとうございます」
- クリスマス: 「○○サンタさん」
- お正月: 「○○さん、今年もよろしくお願いします」
アレンジ④:少人数・個別対応にも
- 2~3人だけの少人数レク
- リハビリの合間の「ちょっとしたコミュニケーション」にも使えます。
このゲームが向いている場面
- デイサービス・デイケアの集団レクリエーション
- 特養・老健などのフロアレク
- 認知症フロアでの短時間レク
- 新しい利用者さんが来た日の自己紹介レク
- 職員と利用者が一緒に楽しむ交流レク
「道具なし」「座ってできる」「名前を使う」ので、 初対面同士の場面や、静かな時間帯のレクにも使いやすいゲームです。
よくある質問(Q&A)
Q. 認知症の方が多いフロアでもできますか?
A. 可能です。 動作をゆっくりにしたり、職員が一緒に動作をなぞったり、 「今は自分の番ですよ」と優しく声をかけることで参加しやすくなります。 名前が出てこない場合は、職員や周りの方がそっとフォローしてあげましょう。
Q. 途中でリズムが崩れてしまいます…
A. 「うまくできること」よりも、「一緒に笑って楽しむこと」をゴールにします。 リズムが崩れたら、 「じゃあ、もう一回ゆっくりいきましょう」 と声をかけて、スピードを落として再スタートすると安心です。
Q. 体力差が大きいグループでも大丈夫?
A. 大丈夫です。 「できる人は4拍子」「難しい人は2拍子だけ」など、 同じ輪の中で、それぞれのペースで参加してもOKというルールにしておくと、誰も置き去りになりません。
まとめ
四拍子なまえ呼びゲームは、「安全」「簡単」「道具なし」でできるうえに、名前を通じて人と人がつながる高齢者向けレクリエーションです。
- 座ったままでできる
- 肩より上に手を上げない安全な動き
- 名前を呼び合うことで、自然なコミュニケーションが生まれる
- 参加者の体力・認知機能に合わせて、動作を減らしたり、テンポを調整できる
デイサービスや介護施設の定番レクリエーションの一つとして、 ぜひ、日々のプログラムに取り入れてみてください。
利用者さん向けの配布用プリント
四拍子なまえ呼びゲームのご案内
みなさん、こんにちは! 今日は、みんなで楽しくできる「四拍子なまえ呼びゲーム」をご紹介します。 座ったままでできて、道具もいらない、かんたんで楽しいゲームです。
ゲームのやり方
このゲームは、4つの動きをリズムよくくり返しながら、自分の名前と次の人の名前を言っていく遊びです。
- 両手で太ももを軽くポン
- 強くたたかず、軽くトントンと触れるだけでOKです。
- 両手を前で軽く合わせる(手拍子)
- 音が出なくても大丈夫。そっと手を合わせるだけでもOKです。
- 右手を前に出して「チョン」
- このタイミングで「自分の名前」を言います。
- 左手を前に出して「チョン」
- このタイミングで「次の人の名前」を呼びます。
くり返し方の例
たとえば、Aさん・Bさん・Cさんがいるとき:
- Aさん:「Aです」「Bさん」
- Bさん:「Bです」「Cさん」
- Cさん:「Cです」「Aさん」
…というように、順番に名前をつないでいきます。
安全に楽しむために
- 手は肩より上にあげなくてOKです。
- 座ったままでできます。
- 手を動かすのがむずかしい方は、指先だけでもOKです。
- 名前が出てこないときは、まわりの人がそっと助けてくれます。
こんな方におすすめ!
- みんなと楽しくおしゃべりしたい方
- 手を少し動かしてリズムを楽しみたい方
- 自分の名前を呼ばれるとうれしい方
最後に
うまくできなくても大丈夫! みんなで笑って、楽しく参加することがいちばんです。
さあ、いっしょにやってみましょう!
