「ジャンケン記録ゲーム」は、進行役と参加者がジャンケンをしながら、勝った回数を指で数えて記録する高齢者向けレクリエーションです。 グー・チョキ・パーを出す反応力に加え、「何回勝ったか」を覚えておくことで、記憶力・注意力・手指の運動・コミュニケーションを同時に刺激できます。
椅子に座ったまま実施でき、準備もほとんどいらないため、デイサービスや高齢者施設のレクリエーション時間にとても取り入れやすいゲームです。
このゲームで期待できる効果
● 反応力・判断力のトレーニング ジャンケンの合図に合わせて、瞬時にグー・チョキ・パーを出すことで、反応力や判断力のトレーニングになります。 「何を出そうかな」と考える過程も、脳の活性化につながります。
● 記憶力・注意力の向上 5回戦の中で「自分が何回勝ったか」を覚えておく必要があるため、記憶力や注意力が自然と鍛えられます。 指で数を記録することで、視覚と身体感覚も一緒に使うことができます。
● 手指の運動・細かい動きの維持 グー・チョキ・パーの形を作る動きや、勝った回数を指で数える動きは、手指の運動としても効果的です。 リハビリ的な要素を含みつつ、ゲーム感覚で楽しく続けられます。
● コミュニケーション・場の一体感 「勝った!」「負けた!」「何回勝った?」といった会話が自然と生まれ、笑いが起きやすいゲームです。 勝ち負けにこだわりすぎず、みんなで盛り上がれるのが大きな魅力です。
準備物と参加人数の目安
● 準備物
- 椅子(参加者人数分)
- 進行役(リーダー)1名
- 必要に応じて:勝ち数をメモするための紙とペン
※特別な道具は不要なので、「今日すぐにできるレクリエーション」としても使えます。
● 参加人数の目安
- 参加者:3〜10名程度(もちろんそれ以上でも可)
- 進行役:1名(職員・スタッフ・ボランティアなど)
少人数でも、大人数でもアレンジしやすいゲームです。
基本のルールと遊び方
① ゲームの説明をする
進行役が、参加者に向かってわかりやすく説明します。
- 「これから、私とみなさんでジャンケンをします」
- 「全部で5回戦やります」
- 「勝った回数を、空いている方の手で指を立てて数えておいてください」
この3点を、ゆっくり・はっきり伝えるのがポイントです。
② ジャンケンの準備をする
参加者全員に、手を出せるように準備してもらいます。 椅子に座ったまま、テーブルがある場合はテーブルの上でジャンケンをしても構いません。
- 右手でジャンケンをする
- 左手で勝った回数を指で数える(またはその逆)
どちらの手を使うか、最初に統一しておくと混乱が少なくなります。
③ 5回戦のジャンケンを行う
進行役が、いつものジャンケンと同じように声をかけます。
- 「最初はグー!」
- 「ジャンケンポン!」
参加者は、グー・チョキ・パーのいずれかを出します。 進行役は、実際に勝ち負けを判定してもよいですし、「今のはみんなの勝ち!」などと、雰囲気重視で進めても構いません。
勝った人には、「勝った人は、空いている手の指を1本立ててください」と声をかけます。 これを5回戦繰り返します。
④ 勝った回数を確認する
5回戦が終わったら、参加者に質問します。
- 「何回勝ちましたか?」
- 「指は何本立っていますか?」
参加者に、立てている指の本数を答えてもらいます。 進行役は、全体を見渡しながら「5回全部勝った人はいますか?」「3回勝った人は?」などと声をかけていきます。
⑤ よく頑張った人をみんなで褒める
- 5回全部勝った人
- 勝ち数が多かった人
- 最後まで楽しんで参加してくれた人
などを、みんなで拍手して褒めましょう。 「ジャンケン王」「記録名人」など、ちょっとした呼び名をつけると、さらに盛り上がります。

難易度別アレンジ例
やさしいレベル
- 回数を3回戦に減らす
- 勝ち負けの判定は進行役がゆっくり説明しながら行う
- 指で数えるのが難しい方には、スタッフがそっとサポートする
標準レベル
- 5回戦を基本とし、実際のジャンケンの勝ち負けで判定
- 勝った回数を自分で数えてもらう
- 同点の人同士で「決勝ジャンケン」を行う
チャレンジレベル
- 10回戦に増やして、記憶力アップをねらう
- チーム戦にして、グループごとの合計勝ち数を競う
- 「負けた回数を数える」「あいこの回数を数える」など、ルールを変えてみる
高齢者向けに安全に行うためのポイント
● 椅子に座ったまま行う 立ったままのジャンケンは、バランスを崩す可能性があります。 必ず椅子に座った状態で行い、足元もすっきりさせておきましょう。
● 手指の動きに配慮する 指が動かしにくい方には、
- 手を軽く上げる
- 手のひらを見せる
- スタッフが代わりに数を記録する
など、無理のない方法に変更して構いません。
● 勝ち負けにこだわりすぎない 「勝てなかったから残念」という雰囲気ではなく、
- 「最後まで参加できたこと」
- 「指で数えられたこと」
- 「みんなで笑えたこと」
を大切にする声かけを意識しましょう。
よくある質問(FAQ)
Q1:認知症の方も参加できますか? はい、参加できます。 勝ち負けの判定や指の本数の確認は、スタッフが一緒に行えば問題ありません。 「一緒にグーを出してみましょう」「今1回勝ちましたね」と声をかけながら進めると安心です。
Q2:どのくらいの時間がかかりますか? 1セット(5回戦)で約5〜10分程度です。 盛り上がり具合に応じて、2セット目・3セット目と続けてもよいでしょう。
Q3:準備が大変ではありませんか? 椅子と進行役さえいれば、ほぼ準備なしで始められます。 「今日は何も用意していないけれど、何かしたい」というときにも使える便利なレクリエーションです。
まとめ|「ジャンケン記録ゲーム」で楽しく脳と手を動かそう
「ジャンケン記録ゲーム」は、ジャンケンの楽しさに「勝ち数を数える」という要素を加えた高齢者向け脳トレレクリエーションです。 反応力・記憶力・手指の運動・コミュニケーションを、無理なく・楽しく・短時間で刺激できます。
デイサービスや高齢者施設、ご家庭での交流の時間に、ぜひ取り入れてみてください。 参加者の様子に合わせて回数やルールを調整すれば、何度でも楽しめる定番ゲームになります。
